年頭所感

【2021年 年頭所感】 理経 基盤事業の再編およびグループ企業との相乗効果加速

2021/01/29 09:00

週刊BCN 2021年01月25日vol.1859掲載

 「AI」「IoT」「5G」「VR/AR」の四つを注力事業領域に位置づけ、新たな事業創出に取り組んでいるが、ここへ来てVRのビジネスがにわかに立ち上がってきた。安全教育や防災訓練の目的でのVR導入が盛んなことに加え、自動車メーカーにおいてはADAS(先進運転支援システム)やHMI(ヒューマンマシンインターフェース)の開発・評価を効率化するため、VR空間の活用が進んでいる。そのほか、遠隔での作業支援などに使われる低遅延の映像伝送装置も引き合いが増えている。ビジネスの非対面・非接触化の需要とも相まって、IT市場において新たなソリューションのカテゴリーが着実に形成されつつあると感じている。

猪坂 哲 社長

 この厳しい事業環境においても、文教・公共向けの案件は計画通り進捗している。2020年度上期、一般企業向けでは延期や予算凍結になるケースが多く苦戦したが、下期からは自動車・半導体などの製造業で回復基調にある。コロナ禍の影響で進捗は若干遅れているが、21年度を最終年度とする3カ年中期経営計画の達成を目指す。

 今年5月には、本社およびグループ会社のオフィス移転・集約を行う。経費削減や業務効率化、ニューノーマル環境への対応などが目的だが、それ以上に、グループ内の連携を強化することが、顧客接点強化や新たなソリューション開発につながるのを期待している。ネットワーク事業や東日本でのシステムソリューション事業の再編にも取り組むほか、注力事業領域での投資や業務提携を今年も継続し、事業を成長させていく所存である。
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外部リンク

理経=http://www.rikei.co.jp