Special Issue
UPSソリューションズとネットワールドの協業でスムーズなNutanix移行を実現 長年の協力関係が築く信頼性の高い顧客支援
2024/10/17 09:00
週刊BCN 2024年10月14日vol.2033掲載
急増するNutanixへの移行とオンプレミスへの回帰
昨今、仮想化環境市場に大きな変化が起きている。そのような状況の中、UPSソリューションズとネットワールドの2社は、2024年5月にスペイン・バルセロナで開催されたNutanixの年次カンファレンスに参加した。そして、移行を検討しているという声をカンファレンスの参加者から多く聞いたという。実際に、ネットワールドへ寄せられる仮想化基盤に関する問い合わせ件数は急増しており、その件数は昨年の倍近くにものぼる。UPSソリューションズでも同じ状況だ。各ベンダーがHCIに関するさまざまなサービスを提供する中、「これまでのHCI環境や3-Tier環境から、Nutanixへの移行を検討するお客様が多く、UPSとの連携ソリューションに関する問い合わせが急増している」と青木チーフマネージャーは言う。
また、全てのデータをクラウド環境に置くのではなく、クラウドとオンプレミスを併用したハイブリッドクラウドを採用するケースや、クラウドからオンプレミスへと回帰する顧客も増加中だ。オンプレミス環境にUPSは必須であるため、UPSソリューションズが顧客を支援する機会も今後増えていくだろう。
2社の連携で実現するソリューション提供やデータ移行
このような急速な変化の中においても、UPSソリューションズとネットワールドは長年の連携によって顧客に最適なソリューションを提供している。ネットワールドでは、サイジングから設計構築、初期セットアップまで、一貫して対応している。顧客の既存環境やワークロードに合わせ、最適な構成を提供可能だ。しかし、そのような同社でも電源に関しては専門外である。「その点、UPSソリューションズはこの分野のプロであり、電源の設計などを安心して任せられる。この2社が連携することで、お客様に完全なソリューションを提供できると考えている」と染谷係長は述べる。
既設の仮想化基盤をNutanixへ移行することもあるだろう。「お客様がすでに当社のシャットダウンボックスを使用している場合、設定をチューニングするだけで簡単に移行でき、既存の機器をそのまま使用可能だ。買い替える必要がないため投資を保護できる。また保守サービスを継続してもらえれば、移行後も引き続きサポートする」と青木チーフマネージャーは説明する。
データ移行に関する引き合いも多く、ネットワールドはその支援にも対応している。「データ移行は多くのお客様にとって鬼門となっているが、Nutanixが無償提供する『Nutanix Move』を用いればデータ移行の大部分が自動化でき、OSのダウンタイムを最小限に抑えることが可能」と染谷係長は説明する。
なお、ネットワールドでは移行支援として事前テストやマニュアルも提供している。「既存の仮想化基盤からNutanixへの移行に関しては、ネットワールドとUPSソリューションズの連携によって一括で対応可能だ」(染谷係長)。
創業30周年のUPSソリューションズ 今後もネットワールドとの連携を強化
UPSソリューションズは今年で創業30周年を迎える。1月にはシャットダウンボックスの第4世代をリリースし、導入件数も順調に増加中だ。「ネットワールドをはじめとする皆様方の力添えのおかげだ。IT業界は今後も目まぐるしい変化を遂げていくだろうが、この連携を今後も強化し、お客様により良いサービスを提供していきたい」と青木チーフマネージャーは展望する。この考えはネットワールドも同じだ。「IT環境においてUPSは欠かせない存在であり、UPSソリューションズとの協力関係も非常に重要だ。設計から構築まで安心して任せられるUPSソリューションズとはさらに関係を強化していきたい」と染谷係長も返す。
現在はNutanixを単体で提供するケースが多いが、Nutanixの導入にはそれに付随するネットワークスイッチやUPSなども必要となる。その状況を踏まえ「今後はUPSソリューションズとネットワールドのオリジナルセットを用意し、その形式で提供することも検討していきたい」と染谷係長は語る。今後の2社の連携強化には、さらなる期待が持てそうだ。
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