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石井事務機、複合機、オフィス家具、ITの一元提供に強み

2024/12/27 09:00

週刊BCN 2024年12月23日vol.2042掲載

 高松市に本社を構える石井事務機は、複合機やオフィス家具、ITソリューションをワンストップで提供できる強みを生かしてビジネスを伸ばしている。2024年12月期の売上高は新型コロナ禍前の水準を上回る勢いで推移。共創型オフィスへの刷新や、リモートワーク対応のネットワーク、セキュリティー環境の構築といった需要を取り込んでいる。地場企業を中心に顧客接点を多角的に増やしていくことで事業拡大を推し進める考えだ。
(取材・文/安藤章司)

青写真図面のコピーが始まり

――主要商材を聞く。

 当社は香川県を中心に複合機、オフィス家具、ITソリューションの三つの事業を手掛けている。売り上げの構成比は複合機などのハードウェア販売が6割、オフィス家具が3割、ソフトウェア販売が1割を占める。複合機はリコーをはじめマルチベンダーで取り扱っており、オフィス家具はイトーキを中心に販売、ソフトウェアは中小企業向けのERPパッケージやセキュリティー商材を幅広くそろえている。

――取り扱い商材はどのように変化してきたか。

 1959年に私の祖父が石井青工社を創業したのが始まりで、当初は大手建設会社や造船会社の青写真図面を複写する仕事を主に手掛けていた。その流れで複写機や複合機の登場に合わせて取り扱いを始めた。祖母が2代目社長を引き継ぎ、80年代にはオフコンの販売や操作指導などのサービスに進出。今で言うところのITソリューション事業をスタートさせた。92年には父が跡を継いで現在に至っている。

――将来的には自身が次の経営を担うということか。

 それはまだ分からないが、創業家の一員として業容拡大に努めている。
この記事の続き >>
  • 顧客接点の拡大を重視
  • 民需に重点、地場経済を活性化

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外部リンク

石井事務機=https://www.ishii-jimuki.co.jp/