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エフコム、地元福島をITによって活性化

2024/11/29 09:00

週刊BCN 2024年11月25日vol.2038掲載

 福島県で、「ICTの総合サービス企業」という理念を掲げ事業を展開しているエフコム。システムの企画から構築、保守運用までトータルで提供する体制で業績を伸ばしてきた。自社のデータセンター(DC)を活用したクラウドサービスのほか、提供するBPOサービスが好調で、地元で雇用を増やしている。東日本大震災で大きな被害を受けた福島を盛り上げようと、ITによる地域活性化という視点からの取り組みに注力している。
(取材・文/堀 茜)

BPOサービスで雇用を創出

――事業内容の紹介を。

 事業の柱は、ソフトウェア開発、アウトソーシングサービス、IT関連機器の販売の三つで、それぞれがバランス良く成長している。事業領域としては、公共、教育、民間、医療・介護など幅広い分野にサービスを提供している。顧客が求めるシステムの企画から構築、保守運用まで、トータルでサポートする体制をライフサイクルマネジメントサービスと位置付け、ソフト開発も含めて一気通貫で対応している。売り上げの7~8割を県内で確保。支社がある東京と仙台にはグループ会社があり、県外のビジネスはグループ企業とシナジーを生みながら展開している。

――成長している領域は。

 アウトソーシングビジネスが伸びている。当社は県内に2カ所のDCを持っており、DCを核にクラウドサービスやBPOを提供している。2011年に東日本大震災が発生し、福島県は大きな被害を受けた。復興の中でDCの需要が高まったという側面もあったが、地元福島で長年育てていただいた企業として、ITで少しでも復興を後押ししたいとの考えから、もともとあった会津若松市に加えて14年に福島市にもDCを開設。BPOやコールセンターといったサービスを拡充し、雇用の創出につなげている。当社の強みとして、取引のある顧客がリピートしてくださる比率が非常に高い点がある。社員がお客様に寄り添って対応している成果だ。
この記事の続き >>
  • ニッチな需要に応えるソフトウェア
  • 積極的な地域貢献活動

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外部リンク

エフコム=https://www.f-com.co.jp/