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キッセイコムテック、医療系独自ソフトウェアで存在感

2024/11/08 09:00

週刊BCN 2024年11月04日vol.2036掲載

 長野県松本市に本社を置くキッセイコムテックは、製薬会社から独立したSIerとして、地元企業向けのシステム開発から独自ソフトウェアの開発・提供、ITリソースサービスまで幅広い事業を展開している。睡眠解析や健診施設向けのサービスなど、医療系を中心に大手にはない特徴的なソリューションでビジネスを伸ばしている。また、地元企業のDX支援を通じて地域活性化に寄与し、さらなる成長を目指していく。
(取材・文/堀 茜)

幅広い領域でITビジネスを展開

――事業内容の紹介を。

 民間企業向けのSI事業、公共と医療向けのソリューション事業、データセンター(DC)やIT機器のレンタルといったリソース事業の三つが事業の柱になる。民間のシステム開発では製造業のお客様が多く、生産管理システムや会計ERPを、他社製品のパートナーとして導入するケースと自社製品の販売の両方を行っている。公共では、自治体へ端末やネットワークの導入を支援しているほか、学校にはGIGA端末といったハード面に加え、校務支援システムは長野県内ほぼ全ての公立学校を当社が担当している。医療系はソフトウェアの自社開発に注力している。リソースサービスは、国際会議や大規模なイベントで、短期間会場にネットワークを構築し、PCやスマホなど必要な機器をレンタルで提供する事業が好調で、全国で展開している。

――ビジネスの近況は。

 売り上げは長野県内と県外でほぼ半々。三つの事業はほぼ同じ割合でバランス良く伸びている。SI事業は本社と東京事業所の2拠点で展開しているが、顧客のシステムへの投資意欲は県内も県外も旺盛で、SI事業の業績は順調だ。顧客のDXに対する意欲も高く、その要望に応えるべくサービスを提供している。
この記事の続き >>
  • 睡眠解析や健診施設向け製品が好調
  • 役割は地元のDX支援

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外部リンク

キッセイコムテック=https://www.kicnet.co.jp/