全国のベンダーに聞く ITビジネスの現在と未来

京都電子計算 新たな強みを創出して成長を目指す

2024/10/18 09:00

週刊BCN 2024年10月14日vol.2033掲載

 京都電子計算は、10月に創業60周年を迎えた京都を代表するITベンダーだ。公共と文教を中心に事業を展開し、多くの自治体や大学にシステムを導入してきた。現在は、さらなる成長を遂げるべく、自社のクラウドサービスの拡充など新たな強みの創出を目指している。
(取材・文/岩田晃久)

ネット出願システムで高シェア

――会社の紹介を。

 当社は1964年10月、京都府と滋賀県の最初の計算センターとして創業し、今年で60周年を迎えた。現在は、売り上げの7割弱を占める公共分野と、大学を中心とした文教分野の二つがメインの事業領域となっている。

――顧客層を教えてほしい。

 公共分野では、地場のお客様に加えて、早い段階から全国展開している。全国には、当社と同じ計算センターやIT企業があるため、そういった企業と連携して、多くの自治体に当社が開発したシステムを導入している。

 京都府は大学が多いため、入試業務や教務事務システムなどを長く手掛けてきた。10年くらい前から、大学のインターネット出願が始まったことを機に、インターネット出願システム「Post@net」をクラウドサービスとして提供している。地元の大学に加えて、全国の大学での利用も増加しており、高いシェアを誇っている。

 民需の面では、長く付き合いのあるお客様が中心で、これまでは積極的には営業をしていなかった。しかし最近は、インフラやセキュリティーの重要性が増していることから、今後は、業界業種問わずに営業活動をしていこうと考えている。
この記事の続き >>
  • ノウハウを生かした製品づくり
  • 公共と文教の売り上げを同等に

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外部リンク

京都電子計算=https://www.kip.co.jp/