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KIS 50余年の積み重ねが大きな武器

2024/08/09 09:00

週刊BCN 2024年08月05日vol.2025掲載

 熊本市のKISは、自治体や流通、製造など、幅広い業種を対象にビジネスを展開している。直近では、半導体工場向けの事業が業績をけん引し、自社開発したパッケージへの引き合いも堅調だ。平木実社長は「会社創立以来、50余年にわたって積み重ねてきた知見やノウハウが大きな武器になっている」と胸を張る。
(取材・文/齋藤秀平)

受け継がれる現場を大事にする姿勢

──どのような領域でビジネスを展開しているか。

 当社は、公共・クラウドソリューション、流通ソリューション、半導体ソリューション、産業リューションの四つの事業部でICTソリューションサービスを展開している。顧客は、熊本を中心とした九州が半分で、残りは他地域となっている。顧客に対しては「古きから学び、新しきを創る」を意味する造語「温古創新」を社是に価値を提供している。

──自社の強みは。

 長年にわたって蓄積してきたノウハウや知見に加え、現場に強い人が多いのは強みだ。使っている技術は最先端とは言えないかもしれないが、社員はそれぞれの現場の業務を熟知しており、それがビジネスにつながっている。現場を大事にする姿勢は昔から一貫しており、経営層や社員が代替わりしても受け継がれている。

──業績の状況は。

 2020年以降は売上高が右肩上がりになっている。23年度の売上高は49億9300万円で、ほとんどをSI関係が占めている。業種別では、製造業のうち、IT投資の意欲が旺盛な半導体工場向けの事業が主力で、稼ぎ頭になっている。当社は約50年にわたって半導体工場向けの事業を手掛けており、顧客には豊富な実績を評価してもらっている。半導体製造工場を対象に、全製造工程に対してサービスを提供できる点は、他社との差別化要素になっていると言えるだろう。
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KIS=https://www.kis.co.jp/