全国のベンダーに聞く ITビジネスの現在と未来

【全国のベンダーに聞く、ITビジネスの現在と未来9】ネットワーク応用通信研究所 OSSに関する長年のノウハウが強み

2024/07/05 09:00

週刊BCN 2024年07月01日vol.2020掲載

 松江市に本社を置くネットワーク応用通信研究所は、主に受託開発を手掛けており、オープンソースソフトウェア(OSS)に関する長年のノウハウを強みとする。前田修吾社長は、今後、OSSのニーズは増えるとみており、「当社が役に立てる機会は多くなるはずだ」と意気込む。

松江と東京の長所を組み合わせる

──会社の紹介を。

 当社は、いわゆる中小SIerとして受託開発を中心に事業を展開している。有限会社の設立が1997年で、まだ世間でOSSがビジネスに使われていなかったころから活用を進めており、それが大きな強みとなっている。また、国産のプログラミング言語「Ruby」の開発者である「まつもとゆきひろ」が在籍しており、Ruby好きのエンジニアが集まっているのも特徴だ。会社の成り立ちについては、OSSが好きな人が集まり、ビジネスをしながらOSSの普及活動をするために創業したと聞いている。
 
前田修吾 代表取締役社長

──顧客の状況は。

 売り上げの構成比は、東京が約7割、大阪が約2割、地元の島根県が約1割となっている。東京や大阪では、インターネットを使って建設関係などのサービスを展開している企業を対象に、Rubyを使った開発のお手伝いをさせていただくことが多くなっている。島根県では、比較的規模の小さい企業のほか、自治体向けの仕事をさせていただいている。

──松江市の本社に加え、東京にも拠点を置いている理由は。

 島根県だけだと、どうしても企業の仕事が少なくなってしまう。Rubyを活用したサービスを提供している企業は東京が多いため、お客様とつながる上で東京にも拠点を置くことは重要だ。社員の約半数は島根県出身で、地元に強い愛着を持っている人が多い。松江市のような自然が豊かで生活しやすい環境のほうが働きやすいと感じる社員もたくさんいるので、今後も本社は松江市に残しつつ、東京の拠点の長所をうまく組み合わせて事業を展開できればと考えている。
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外部リンク

ネットワーク応用通信研究所=https://www.netlab.jp/