全国のベンダーに聞く ITビジネスの現在と未来

デジタルミックス 製造業向け受託開発で成長

2023/10/06 09:00

週刊BCN 2023年10月02日vol.1986掲載

 名古屋市でシステムの受託開発を行うデジタルミックスが業績を伸ばしている。自動車を中心とした製造業が基幹産業の愛知県では、DX推進のためIT投資が加速していることが背景にある。冨板恒匡・代表取締役は、自社にしかない強みを確認しつつ、新規事業開拓に注力。さらなる成長を見据えている。
(取材・文/堀 茜)

──どのようなビジネスを展開しているか。

 幅広いシステム開発を手掛けている。自動車保険や、車やその部品の物流システム、小売りの販売管理など。例えば西濃運輸の物流システムの開発・維持・保守なども行っており、ほとんど地元東海エリアの企業が顧客になっている。

  ──愛知県内のITビジネスの特徴は。

 愛知県の産業は、トヨタ自動車が中心。県内でITビジネスをやっている企業は、どこも多かれ少なかれトヨタ関連の仕事をしていると思う。当社は、商社系の顧客が中心なのが特徴で、豊田通商の関連企業の受託開発が多い。

 生産性向上のためにDXを推進する流れもあり、県内はバブルのような感じでIT投資が爆発的に伸びている。当社もありがたいことに増収増益が続き、3年連続で社員に特別ボーナスを出せる状況になっている。

一貫対応で顧客からの信頼獲得

──事業はどのように成長してきたのか。

 一つ仕事をいただくと、そこから信頼を得て広がっていくというケースが多い。豊田自動織機の仕事で、最初は倉庫管理システム関係をやっていたが、実績が出てくると次はフォークリフト関係、さらにカーエアコン用のコンプレッサーの部品管理といった感じで、どんどんと追加で依頼してただき業績が伸びてきた。

──強みはどんな点か。

 当社が得意としているのは、システム構想から導入まですべて対応できる点だ。社員は、システム全体のコンサルティングができる人材から、導入・維持まで一貫して担当できる者も在籍しており、幅広いレンジの工程で対応できる。そういった点を評価していただき、一度受注すると、同じ企業の別の部署で新たなシステム開発を依頼してもらうかたちでリピートオーダーにつながっている。トヨタ系は企業規模が大きいので、一つの部署が会社1社ほどの規模感になっている。

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デジタルミックス=https://www.digitalmix.jp/