サポート終了近づくWindows Server 2012/2012 R2 x86サーバーの“売り方”に迫る
NEC NAS製品への移行も含め最適な選択肢を用意 中堅・中小企業では仮想化導入の契機にも
2023/08/04 09:00
週刊BCN 2023年07月31日vol.1979掲載
(取材/日高 彰、文/堀 茜)
移行先はクラウドよりオンプレミスが主流
x86サーバー「Express5800」シリーズを主力IT商材として製造・販売しているNEC。2020年に始まったコロナ禍では取引案件が減少し、19年と20年を比較すると出荷台数ベースで約2割の落ち込みとなった。さらにその後は、世界的な半導体問題から「需要があっても供給できない」という、苦しい状況が22年前半ごろまで続いたという。しかし、22年後半には部材供給に関する問題がおおむね解消し、コロナ禍の影響も縮小。出荷台数は回復傾向にある上、今年は10月にWindows Server 2012/2012 R2のサポート終了という特需要因もあり、同社は明るい兆しと捉えている。同社は、サポート終了によるシステムの移行先を検討している企業全体の中では、クラウドへの移行よりも、オンプレミスでのリプレースを選択するケースのほうが相当数上回るとみている。デジタルプラットフォームビジネスユニットインフラ・テクノロジーサービス事業部門コンピュート統括部・サーバマーケティンググループの浦田章一・ディレクターによると、小売店舗や医療機関、工場など製造業の現場からは、現在もオンプレミスのサーバーのニーズが根強くあるという。共通するのが「絶対に止められないシステムを運用していること」(浦田ディレクター)。ネットワークの障害など不測の事態があったときに、最低限のBCP対策の一部として現場にサーバーを置きたいという顧客に、最適な製品と合わせて、安定稼働につながる保守運用支援の機能やサービスを提案するのが同社の戦略だ。
- 販売店と連携し移行を促す活動を強化
- HCIも選択肢とし適材適所の提案
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