サポート終了近づくWindows Server 2012/2012 R2 x86サーバーの“売り方”に迫る

デル・テクノロジーズ 半導体不足を乗り越えた供給力が強み

2023/06/30 09:00

週刊BCN 2023年06月26日vol.1974掲載

 「Windows Server 2012/2012 R2」の延長サポート終了が10月10日に迫り、サーバーメーカー各社は最後のリプレース需要を取り込むべく販売活動に力を入れている。昨年度、国内x86サーバー市場で出荷台数・金額がともにシェアナンバーワンとなったデル・テクノロジーズは、近年続いていた半導体不足の状況下でも供給力の強みを生かし、ユーザーを堅調に獲得。サポート終了に対しては、Azure Stack HCIを活用して従来の環境をそのまま延命できるプランも提案している。
(取材/日高 彰、文/堀 茜)

最新テクノロジーをいち早く使える

上原 宏 執行役員

 国内のx86サーバー市場で、近年存在感を高めているのがデル・テクノロジーズだ。調査会社IDCのレポートによると、同社は出荷台数・金額がともに2021年度、22年度の2年連続で国内シェアナンバーワンを獲得した。その要因について、執行役員の上原宏・データセンターソリューションズ事業統括製品本部本部長は、「価格対性能比の高い製品が支持されたことに加え、供給面でもサプライチェーンの強さを発揮できた」と振り返る。

 今年は10月にWindows Server 2012/2012 R2のサポート終了という特需要因を控えるが、企業ではクラウドの利用も進んでいる。オンプレミスのサーバー需要はどこにあるのか。「社内ポリシー上、自社のデータセンター(DC)内でサーバーを運用したいというニーズは根強くある」(上原執行役員)。

 加えて、AIやハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)の分野では高性能なGPUが必須になる中、オンプレミスのサーバーであればパブリッククラウドとは異なり、出荷直後から最新のGPUをフルに活用できる。同社も、NVIDIAの最新GPU「H100」を搭載したサーバーを3月に発売した。また、コストの面においても、ドル建て払いで為替変動の影響を受ける海外のクラウドサービスに対し、オンプレミスなら支出計画を立てやすいという特徴がある。
 
NVIDIAの最新GPUを搭載した
「PowerEdge R760xa」
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  • 電力最適化などの独自機能を搭載
  • ハイブリッドクラウドへの対話機会に

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外部リンク

デル・テクノロジーズ=https://www.dell.com/ja-jp/dt/servers/amd.htm