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ほくでん情報テクノロジー 「H-IXデータセンター」を核に成長へ

2023/02/10 09:00

週刊BCN 2023年02月06日vol.1956掲載

 ほくでん情報テクノロジーは、北海道電力を中心とする「ほくでんグループ」向けを中心に事業を展開してきた。景況感は先行き不透明な部分があるが、道内でITの需要は高まり、DXに向けた意識も向上している。魚住元社長は、グループ内からの継続的な収入に期待する一方、さらなる成長に向けて外部の企業との取引拡大を目指している。核となるのは、2001年に営業を開始した「H-IXデータセンター」だ。
(取材・文/齋藤秀平)

再エネの導入拡大をチャンスに

――展開している事業の紹介を。

 北海道電力の基幹業務システムやネットワークを含めたITインフラの開発・構築、運用・保守を一貫して担う企業として設立して以来、北海道電力による電力の安定供給やほくでんグループの発展に貢献してきた。今は北海道電力と北海道電力ネットワークからの収入が売り上げの8割以上を占める。北海道電力向けの事業では、業務システムの再構築が続いていることに加え、16年からスタートした電力小売りの全面自由化に関わる電力システム改革に伴う開発が継続している。

――直近の景況感と今後の見通しは。

 30年度末を予定している北海道新幹線札幌延伸などを見越した札幌圏の再開発が進んでおり、景気回復に向けたプラス要因がみられる。ただ、ロシアとウクライナの紛争に起因したエネルギー価格の高騰といった下振れ要因もあり、先行きはなんともいえない状況だ。北海道電力の売り上げに直結する電力の需要は、人口減や省エネルギーといったマイナス要因がある一方、50年のカーボンニュートラルの達成に向けた電化の拡大による増加が期待できる。道内では、洋上風力発電などの再生可能エネルギーの導入拡大が顕著になるとみられ、これに関わる情報システム関係はビジネスチャンスになると捉えている。
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外部リンク

ほくでん情報テクノロジー=https://www.hokuden-it.co.jp/