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「ソブリンクラウド」の用語解説、欧米法令への懸念で注目度高まる
2022/10/11 09:00
週刊BCN 2022年10月10日vol.1941掲載
ソブリンクラウドが注目される背景として、米国で2018年3月に成立した、政府が米国内に本籍がある企業に対し、米国外に保存されているデータも含めて開示要求を可能とする法律「CLOUD Act」や、EUの一般データ保護規則などがある。パブリッククラウド上のデータが意図せず開示されることや、国境を越えるデータ流通に対する規制などへの懸念が高まっている。
データの保護に加え、クラウド上に作成された仮想サーバーや仮想ネットワークを属性や、関連情報を管理するためのメタデータも含めて自国に置き、自社でコントロールすることも重視されつつある。仕組みについては、パブリッククラウドをベースとした国内SIerによる開発や、国内のクラウドプロバイダーとSIerが協力して検討していく流れが想定される。
ソブリンクラウドへの注目度が高い欧米諸国と比べ、日本では普及が遅れているといわれている。ただ、今後、官公庁などの公共機関や機密データ扱う金融、保険業界などを中心にニーズが高まるとみられている。
(大畑直悠)
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