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「ネットワークスライシング」はどんな技術? 5G時代突入で注目高まる
2022/07/12 18:33
週刊BCN 2022年07月11日vol.1930掲載
ネットワークスライシングでは、ネットワークを仮想的に分割する。独立したネットワークは「スライス」と呼ばれる。各スライスでは、トラフィックを分離し、用途に応じて異なるサービスを提供できる。
例えば、ネットワークを三つのスライスにした場合、あるスライスでは大容量の映像配信を支える超高速通信、別のスライスでは膨大な数のセンサーや端末を対象とした多数同時接続、さらに別のスライスでは遠隔医療や自動運転などで必要な超低遅延通信を実現することが可能だ。
現在、広く使用されている商用5Gは、4Gのコア設備を利用したNSA(Non Stand Alone)だが、ネットワークスライシング技術は、商用5Gの全機能を利用するSA(Stand Alone)の環境に適している。SAでは、5Gの持つ利点をフル活用できるため、今後の5G SAの普及により、ネットワークスライシングのますますの進展が期待されている。
(大向琴音)
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