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「デジタルツイン」の用語解説、製造・建設現場を革新するキーテクノロジー
2022/04/12 18:33
週刊BCN 2022年04月11日vol.1918掲載
製造、建設、土木、インフラなど現場業務を中心に多様な用途が考えられる。例えば設備に何らかの異常が発生した場合、デジタルツインで設備状況を可視化していれば、異常の原因を素早く特定できる。シミュレーションにも応用可能で、デジタルツイン上で製品試作を行うことで、品質向上や製造オペレーションの効率化が見込める。
デジタルツインの概念そのものは古くからあったとされているが、IoTやAI、センシング、クラウドなど構成技術の発展によって精度やコストが改善され、近年、急激に広がりを見せている。
米国の調査会社であるBCCリサーチが2月に発行したレポートによると、デジタルツインの世界市場規模は2021年で49億ドルであったが、26年におよそ502億ドルにまで成長すると見込まれる。市場の平均年成長率は59.0%に達するとの予測も示されている。
デジタルツインは構成要素が多岐にわたることから、1社が単体でソリューションを提供するだけでなく、協業による事例も数多くみられることから、多くのベンダーが関わることでビジネス規模はさらに広がっていくことが期待される。
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