年頭所感

【2021年 年頭所感】 DTS 運鈍根

2021/01/15 09:00

週刊BCN 2021年01月11日vol.1857掲載

 事業環境が大きく変化するなかで、2021年のキーワードは「運鈍根」とした。移動の制限がかかるコロナ禍にあっても、人と人との出会いをこれまで以上に大切にしていく。出会いは「運」であり、顧客接点や新しいビジネスチャンス、最先端の技術を愚直に追い求めることで「運」を掴み取っていく。愚直はすなわち「鈍」に通じるもので、失敗を恐れず、「根」気強く全力を出し切る。

西田公一 社長

 顧客接点の強化では営業支援のSalesforceなどのツールをフルに活用し、オンラインとオフラインの両面で、営業活動を円滑に進めていく。システム構築や保守といった業務においても自動化、効率化を進める。顧客を業種別で見ると、大手金融業向けのビジネスの伸び悩みが見られる一方、国のデジタル庁構想に代表されるように、公共や社会インフラの分野でのデジタル変革が進むとみている。金融に割り当てていた人員を公共や社会インフラ分野へと柔軟かつ速やかにシフトさせることでSEの稼働率を高い水準で保っていく。

 22年3月期は中期経営計画の最終年度。コロナ禍で深刻な打撃を受けている顧客業種があるものの、中計で掲げた連結売上高1000億円、営業利益率10%超の目標は変えずに臨む。

 価値の中心が「モノからコトへ変わる」と言われて久しいが、「コト」のなかに占める情報の価値の割合が一層増えると見ている。消費行動の変容は企業活動にも影響を与えるのは必至。業務の一段のデジタル化、モダナイゼーションを支援することでビジネスを伸ばす。
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外部リンク

DTS=http://www.dts.co.jp/