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日本オープンシステムズ 自社開発のSaaSに活路

2024/11/22 09:00

週刊BCN 2024年11月18日vol.2037掲載

 日本オープンシステムズは、本社を置く富山市を中心とした北陸地方や、首都圏などでシステム開発や運用を手掛けている。近年は独自のSaaS開発に力を入れており、自社で必要なサービスを開発し、外販することで成長につなげている。受託開発にとどまらず、自らサービスを生み出すことは社員のやりがいも高まるとして、さらなる開発と販売拡大を目指していく。
(取材・文/堀 茜)

クラウド事業が伸長

――会社の紹介を。

 システム開発、運用、検証といった、顧客のニーズに合わせた対応が事業の中心になる。北陸で創業し、地元である北陸地域での売り上げは5割強を占め、市場規模の大きい首都圏などでも事業を展開している。クラウド関連事業が伸びており、「Amazon Web Services」上にシステムを構築する案件を多く手掛けている。北陸地域はまだまだオンプレミスの案件も多いが、首都圏や関西圏のお客様との商談は、ほぼクラウドが前提になってきている。また、セキュリティー関連の需要も強く、Webのセキュリティー診断を入り口に、顧客のネットワーク運用全体をみるような案件が多い。

――ビジネス状況は。

 一昔前は、景気が悪いとIT投資を控えるといった傾向もあったかと思うが、今は競争力を高めるために必要な投資と考える顧客が多い。景気に左右されず案件は多く、DXをはじめとした需要の強さを感じる。当社はシステム開発でリピートのお客様が多く、製造業を中心に投資意欲は堅調だ。

 メインの受託開発に加え、ここ数年は、SaaSの開発に力を入れている。お客様の要望をシステム化するだけでなく、自社で考えたサービスを世の中に出していく会社に変わりつつある。
この記事の続き >>
  • 自社に必要なサービスを開発し外販
  • 地元大学と企業の連携を橋渡し

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外部リンク

日本オープンシステムズ=https://www.jops.co.jp/