年頭所感
理経 企業成長のための事業リビルド ~事業最適化とNEXTビジネスの創出~
2020/01/15 09:00
週刊BCN 2020年01月06日vol.1807掲載
一方で、通年での売り上げの平準化という点では課題が残る。既存の事業を補完する新事業を創出し、安定成長できるビジネスモデルを構築するため、「5G関連」「IoT」「AI」「VR/AR」の四つの注力事業領域を設定した。5Gではローカル5Gによる局所的な普及が見込めると期待しているほか、IoTについてもPoCの試験的な案件からより本格展開を意識した受注が増加しており、NEXTビジネスの一翼となる手応えを感じている。また、AR/VRやAIはこれまでわれわれが得意としてきた製造分野とのシナジーが高い領域でもある。特にAR/VRは大手自動車メーカーとのタイアップや自治体への導入が進み始めた。もともと社内ベンチャー制度により立ち上がった事業であり、今後ソリューションにさらに磨きをかけていきたい。
IT市場の変化はすでに始まっており、当社も変革を加速させていかねばならない。従来の基幹事業と新規事業を組み合わせ相乗効果を出しつつ、積極的に投資や業務提携を進める。20年度は導入コンサルやサブスクリプションモデルでのサービス提供に対応し、運用や保守までを一貫してサポートできる体制を構築することで、「お客様の思いを形として具現化できるSIer企業」へと成長するためのスタート年度としたい。
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