年頭所感
日立システムズ 現場力を磨く
2020/01/15 09:00
週刊BCN 2020年01月06日vol.1807掲載
例えば、設備保全で必要となる点検や受付業務、作業員や資材の手配、現場での修繕といった業務窓口を当社が一本化する支援を行ったところ、大型台風による被災時の修繕期間が過去の同等の被災規模のケースと比較して5カ月から4カ月に短縮できた事例も出てきた。
作業現場の多くは、紙や電話での伝達が残っており、これをオンラインでつなぐだけでも、随分と効率化につながる。また、日頃からベテラン作業員の技やノウハウを若手が学びやすいようデジタル化したり、AIに学習させたりすることによって、作業員の負担軽減、若手の早期育成が期待できる。
とはいえ、技やノウハウの継承を支援する場合でも、われわれITベンダーが作業の現場をつぶさに観察して、作業員の使う言葉の意味を理解しなければ、いくらAIだIoTだと並べ立てても、そもそも会話すら成立しない。ITの専門家として最新のデジタルを身につけるのは当然として、その上で現場力を磨くことで課題解決の能力をより高めていく。
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