年頭所感
野村総合研究所 DX第二幕
2020/01/15 09:00
週刊BCN 2020年01月06日vol.1807掲載
4G時代は、いわゆるGAFAと呼ばれる少数のトップ企業が世界数十億人のデータを取得し、インターネット黎明期には存在しなかった巨大なデジタルビジネスを立ち上げた。5G時代には、既存のビジネス領域においても、規模は小さいながらも高度で、専門性のあるビジネスが花開く。GAFA型の地球規模のビジネスとなると、米国や中国の企業に分があるかも知れないが、業種や業務の領域は日本企業がむしろ得意とするところだ。
一方、経営者にとってのDXとは、「新しい成長の力を手にすること」とほぼ同義である。また、客からの目線で見ると「新しい体験」や「消費者余剰(お得感)」「ワクワク感」に相当する。従来のSIビジネスに比べ、経営戦略やビジネス戦略の比重がより大きくなるのがDX関連ビジネスの特徴だと言える。
DX第二幕では、ユーザー企業やその先にいる顧客が期待する「稼ぐ力」や「新しい体験」を創り出していくことでDX関連のビジネスを大きく伸ばす。
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