年頭所感
人を主役に
2019/01/23 09:00
週刊BCN 2019年01月14日vol.1759掲載
工場やプラントでも、「人」に各種のセンサーを取り付けてデータを集めることで、作業が安全に行われているか、体調不良になっていないか、などをリアルタイムで把握できる。危険を予測して事故を未然に防ぐことも可能だ。このタイプのデータは個人情報ではないため、国内外の工場やプラントとデータを積極的に共有してデータの精度を高めていくことも比較的容易である。
周囲を見渡すと、就労人口の減少でベテラン層が減っている。また、働き方改革で共働きが増え、残業することも難しくなる。就労者や労働時間そのものが減少する中で、足りない部分はITでしっかりと補っていくことが求められている。近年の業務自動化のRPAブームも、そうしたニーズを反映したものだろう。
人材の流動化が進む中、「人を主役に」した安全で魅力ある職場づくりが企業にとって重要な経営課題となっている。こうしたニーズをしっかり捉えていくことで、「人」を軸にしたITビジネスを一段と成長させていく。
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