年頭所感

「変容」と「幹」

2019/01/16 09:00

週刊BCN 2019年01月07日vol.1758掲載

 あらゆる領域でデジタルテクノロジーによる変革が始まった。デジタルテクノロジーは、企業だけでなく国家においても成長戦略として捉えられるようになり、その重要性はますます増加している。

名和亮一
社長
 18年は、当社の各セグメントそれぞれが堅調に推移した。特に金融業では大型案件を中心に過去最高水準の受注残を積み重ねることができた。今後、多くの企業は自らの生き残りをかけて、業界の垣根を越えた変革を余儀なくされる。競合他社を上回る個性的な提案力と実装力が必要になるが、これらはまさに当社の強みとするところである。19年は、この強みを生かし、さらなる飛躍を遂げたい。

 デジタルテクノロジーによる変革は多くの企業活動を一変させ、昨日までの顧客が強大な同業者となることも考えられる。刻一刻と業界構造が変化していく中、われわれ自身が変わっていかなければ、変化に取り残されてしまう。一方で、自らの変革を達成するためには、揺らいではならない「幹」を見極めねばならない。われわれの本質となる幹を明確にしなければ、「変容」させるべき部分も曖昧なままになる。幹を太く大きく成長させつつ、常に変革に挑戦していくことが、今後の激動の時代を生き抜く要になるのだ。

 当社は25年に創立50周年を控え、19年には新たな中期計画がスタートする。一回り進化して、その年を迎えるためにも、今年は勇気をもって新たな一歩を踏み出していく。
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外部リンク

電通国際情報サービス=http://www.isid.co.jp/