視点

東京大学大学院 情報理工学系研究科教授 江崎 浩

2018/02/02 09:00

週刊BCN 2018年01月29日vol.1712掲載

 アナログをデジタルに変換しただけの“なんちゃって”デジタルコンテンツは、ゲームや立体音響あるいは自由視点映像など、オブジェクト指向のデジタル・ネイティブなものに、急速に置き換えられつつある。これまでのデジタルコンテンツは、基本的にアナログデータを、シャノンの標本化定理に従って十分な速度と粒度で標本化し、情報の圧縮を行ったコンテンツであった。しかし、ハリウッドを中心にした劇場映画の制作においては、ゲーム業界で確立された3次元CAD/VR技術、さらにAR技術を利用したコンピュータグラフィックスが主体になっており、コンテンツの制作・流通・利用に関する大革命が進行中である。

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