人材育成のSaaSプラットフォーム「Motify（モティファイ）」を提供しています。

　モティファイは、2016年に設立されたスタートアップです。CEOのドリー・グスタボさんは、ソニーやリクルートキャリアなどで従事した経験をもっています。CSO（Chief Science Officer）のピョートル・フェリクス・グジバチさんは、かつてグーグルで人材開発などに携わり、『世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか』などの著書で知られています。

　同社が提供するMotifyは、「一人ひとりの自己実現と成長を支援するサービスだ」と、グスタボCEOは説明します。

　具体的には、入社年数や役職などのステージに応じて、キャリア形成やスキルアップ、仕事のモチベーションを高めるようなものなど、あらかじめ設定したコンテンツを、自動でスマートフォンやPCに配信。「リマインダーとして、社員に気づきを与える」ことができます。

　また、「パルスサーベイ」として、仕事の状況や上司・部下との関係性などの意識調査を行うことができる機能や、プロフィールの登録、社員の趣味やスキルを検索する機能なども搭載しています。

何が強みなの？

楽しみながら使えること、社員のコミュニケーションを促せることです。

　モティファイがマンガや画像を使ったコンテンツを用意し、「参加率をアップさせる」工夫がされています。また、新入社員育成向けには、入社時から会社の情報やフィードバックなど、適切なタイミングでほしい情報を届けられることや、Motifyの利用率や調査結果、レポートを通じて社員の状況や悩みを知り、「マネージャーと部下のコミュニケーションを促す」ことが可能。「社員のリテンションや人材育成戦略などに効果がある」と、グスタボCEOは話します。

今後の方向性は？

AIを使ってより一人ひとりにあったコンテンツを配信できるようにします。

　大手企業を中心に利用を増やしています。グスタボCEOは、さらにデータを蓄積し、「AIを使いより細かく社員一人ひとりにぴったりの情報を送れるようにしたい」と話します。