中堅・中小企業の基幹業務システムでも、クラウドファーストの流れが本格化している。当社のプライベートイベントである「奉行フォーラム」で調査した結果をみても、直近の2017年のイベントで、初めて基幹系にクラウドを検討されているとしたユーザーが半数を超えた。こうした市場の変化に合わせ、近年進めてきたOBCの製品ポートフォリオの変革をさらに強力に推し進めていく。
和田成史
社長
16年に、主力の基幹業務ソフトである奉行シリーズのクラウド対応として、まずは有力IaaSへの対応を始め、17年にかけては、奉行シリーズではカバーできない新しい業務を支援する「業務サービス」をSaaSとして提供し、そのラインアップも拡充してきた。さらに、業務サービスと奉行シリーズをクラウド上の統合プラットフォームで融合させていくというロードマップを打ち出した。これは、奉行シリーズをクラウドネイティブなかたちに刷新していくための基盤になると同時に、OBC製品同士のみならず、さまざまな外部サービスともクラウド上でつながるようにしていくための基盤でもある。昨今の目立ったトレンドとして、IoTの本格的な広がりがあり、ソフトウェア産業にあらためて大きな注目が集まってきている。
あらゆるものがインターネットを介してつながることで、新しい価値をもつ産業が生まれていくコネクテッドインダストリーの象徴ともいえる動きだ。当社が考える業務ソフトパッケージの進化の方向性と世の中の流れが合っているという大きな手ごたえを感じている。