年頭所感

新領域をともに攻める

2018/01/17 09:00

週刊BCN 2018年01月08日vol.1709掲載

 全国主要都市に展開している地方拠点のビジネスが活気づいている。ファッションやヘルスケア、スポーツなどの異業種との連携を全国規模で推進したこと。もうひとつは異業種連携に触発された全国の技術者が、自分たちのスキルを生かして新領域へと積極的に進出していることが、当社のビジネス全体の底上げや活性化につながった。

櫻井多佳子
社長

 当社は個人事業主(プロエンジニア=PE)およそ3200人から組織される全国的に珍しい業態のSIerだ。当社では、1人でも多くのエンジニアのキャリアアップを応援すべく、直近1年間で250件あまりの勉強会や研究会を全国の拠点で開催。ざっくり各拠点とも隔週に1回は何らかの勉強会、研究会を開いているイメージだ。直近では「ファッション業界の未来とIT」「IT×スポーツ」といったテーマが目を引く。異業種の講師を招いて異業種との接点を増やす活動に力を入れることで、新しいビジネスにつながるヒントが生まれる。

 また、女性エンジニアに向けた支援にも粘り強く取り組んできた。とかく男性の割合が多いエンジニア界ではあるものの、地方拠点で「女子会」が開けるまでになったことは、働き方改革やダイバーシティの観点から評価すべきことだ。

 これまでは、金融顧客の基幹系システムの構築をはじめ、割と硬派なシステム領域で活躍することが多かった。これからは、エンジニアとともに新領域のビジネスも果敢に攻めていく。こうした前向きな姿勢が、将来に向けた成長の力強い原動力になる。
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外部リンク

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