年頭所感

クラウド・システム・インテグレータ

2018/01/10 09:00

週刊BCN 2018年01月01日vol.1708掲載

 2017年は、全体でみると仕事はあり、おおむね順調に推移した。18年は、引き続きお客様に寄り添う姿勢を大事にしながら、ストックビジネスを拡大して安定的な成長ができるようにしたい。

梶本繁昌
社長

 17年は、クラウド分野で4社とアライアンスを組んだことが大きな成果の一つだ。そしてもう一つは、16年に参入したドローンIoTプラットフォーム事業の関係が注目された。

 ドローンに関しては、飛行場の建設や、専門技術をもった企業とのアライアンスの開始に対し、大きな反響があった。ビジネスにどうつなげていくかはこれからだが、今後は活用範囲が広がると予想され、先行投資したメリットは享受できると思っている。

 18年は人工知能(AI)に注力していく。お客様のビジネスに役立つAIを探し、当社のデータセンター上で動かして、たまったデータを加工するところを担いたい。お客様と直接、多面的におつき合いしてきた当社の強みが生きる領域だ。

 業種業態に関係なく、インフラをクラウド化したいという声が増えている。しかし、全部がクラウドになるとは思えない。大事なところは自社で管理し、一部から徐々にクラウド化という流れになるだろう。

 今までのSIは、ハードとソフトがほとんどだったが、これからは、ハードやソフト、クラウドなどを組み合わせる「本当の意味でのSI」が始まる。お客様のニーズに合わせて最適なシステムをつないでいく「クラウド・システム・インテグレータ」を目指したい。
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外部リンク

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