年頭所感

ポスト2020年のための策を打つ

2018/01/10 09:00

週刊BCN 2018年01月01日vol.1708掲載

 東京五輪の2020年以降、何らかのリセッション(景気の反動減)は起きると考えている。ポスト2020年に向けて、技術者の継続的なスキル転換や、新しい技術の取得、独自商材の開発、M&A(企業の合併や買収)関連の情報収集、そして再び活発化するであろう基幹系システムの再構築案件を確実につかんでいくことが大切である。

荻原紀男
社長

 具体的には、新技術を駆使する最先端のプロジェクトに、スキル転換を希望する技術者を入れる。AIやロボティクスなど注力分野で独自商材の開発を加速させる。いずれもコストがかかるが、事業環境が良好な今だからこそやらなければならない。

 M&Aについては、20年以降のほうが、むしろチャンスが増える。リセッション期間は再編の機運が高まるためだ。当社はこれまでもM&Aによってグループ規模を拡大させ、業績を伸ばしてきた。この知見を今後も生かしていく。

 もう一つ、国が推進する「Society 5.0(ソサエティ5.0)」。仮想と現実を高度に融合させることで経済発展と社会的課題の解決を両立させるものだが、これを実現するには基幹系システムの再構築ムーブメントが起こる可能性が高い。経済や社会が大きな変化を遂げるには、基幹系の再構築が欠かせない。こうした案件を確実に受注できるよう、技術者のスキルや新しい技術を常に身につけておく。

 ポスト2020年までの限られた時間のなかで、しっかりと策を打てるよう努めていきたい。
  • 1

外部リンク

豆蔵ホールディングス=http://www.mamezou-hd.com/