年頭所感

クラウドイノベーション

2017/01/16 09:00

週刊BCN 2017年01月16日vol.1661掲載

 クラウド戦略という観点から大きな転換点を迎える。2016年12月に、奉行シリーズのクラウドサービス展開の第一弾となる「奉行Jクラウド」をリリースした。小規模法人向けのSaaS製品で、ユーザー企業と顧問会計士・税理士がリアルタイムにデータの共有ができ、会計から税務申告までクラウド上で一気通貫で完結できる。約4年をかけてまったく新しくつくったクラウドネイティブな新製品であり、当社の次世代の柱に発展させたいという期待がある。

和田成史
社長

 奉行Jクラウドは、今後のクラウド戦略全体の方向性を占う新たなチャレンジといえる。お客様が会計・税理士事務所、社会保険労務士事務所、金融機関などさまざまな専門家と自由に連携できるようにする「双方向コミュニケーション」、「さらなる業務の自動化」、ウェブAPIにより他のクラウドサービスと「つながる広がるシステム」、「ビッグデータの活用」という四つのコンセプトで、お客様の業務全体のクラウド化を進める機能をどんどんリリースしていきたい。奉行Jクラウドは、会計人にとっての新たなビジネス創出を後押しできるのも大きなポイントだ。

 新興クラウド会計ベンダーの活躍により、小規模法人向けのクラウド会計ソフトには潜在的に大きなマーケットがあることが明らかになったが、当社は40年近い基幹パッケージ開発のノウハウを生かし、彼らと明確に差異化できる製品を打ち出すことができた。17年はそのイノベーションの成果を市場に強く訴求していく。
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外部リンク

オービックビジネスコンサルタント=http://www.obc.co.jp/