年頭所感

デジタルトランスフォーメーション

2017/01/16 09:00

週刊BCN 2017年01月16日vol.1661掲載

 現在、お客様は生業を大きく変えようとしている。それにともなってわれわれITベンダーも大きな影響を受ける。「デジタルトランスフォーメーション」が、今の時代のトレンドだ。IoT、ビッグデータ、AI、昨年のキーワードとしたFinTechも、ここに収れんされる。当社としては、お客様のニーズを先取りするようなサービスを提供して、お客様のデジタルトランスフォーメーションをサポートしていく役割を担っていく。

山田英司
社長

 金融、証券、公共、産業、BPOの5事業のなかで、とくに好調なのが公共だ。自治体のセキュリティ強靭化計画でセキュリティニーズが高まるなか、当社の技術が評価されたことで、かなりの成果が出てきている。また、当社では早くからクラウドをベースとしたサービス型ビジネスへの転換を推し進めており、それぞれの事業分野でクラウド型のサービスを提供している。この流れを一層強化し、時代の先を行くようなビジネスを手がけていきたい。

 各事業、売り上げは計画通りに推移しており手応えを感じているものの、利益面が課題となっている。当社は2020年、グループ全体で売上高400億円、営業利益率5%を目指している。16年からの3か年計画は、それに向けた一里塚だ。18年度には売上高380億、営業利益率3%くらいにしていきたい。そのカギとなるのは公共事業だ。セキュリティをはじめ、法制度改革によって新たな需要も出てくるだろう。また、証券システムで新規顧客を獲得しようと動いている。産業も含め、核となるようなお客様を得て、目標に向けて進んでいく。
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外部リンク

日本電子計算=http://www.jip.co.jp/