昨年は英国のEU脱退や米国でのトランプ次期大統領誕生など、“まさか”が連続する年だった。そのような世界の動きは、日本の株価や為替を乱高下させ、国内販売会社である当社のビジネスにも無縁ではない。2017年も依然として先行きは不透明だが、そんな時代だからこそ、原点に立ち返ることが重要であり、顧客価値を徹底的に追求していくことに注力していきたいと考えている。
基盤となるオフィス事業では、提案の中心はすでに製品そのものではなく、業種業務を合わせたソリューションにシフトしていく。昨年発売した主力のフルカラー複合機は全機種が大型タッチパネルを装備している。これはお客様の業務により密着するための取り組みで、例えば、パスポートのスキャンだけで自動的に免税申請書を作成できる仕組みなどをすでに実現している。今年はさらに、クラウドサービスを提供するパートナーとの連携を強化し、オフィスとクラウドの間を複合機が取りもつことで、お客様の業務効率化や働き方改革を支援していく。
また当社では、「リコージャパンスクラムパートナーシップ」という新しいパートナーシップを打ち出した。これは、お客様の業種や業務にフォーカスし、複数のパートナー様と弊社の製品・サービスを組み合わせてお客様に最適なソリューション・サービスを提案するもの。ビジネスパートナーの皆さまとともに、スピーディにお客様のニーズにお応えし、お客様の先のお客様にまで届く価値を創出していくことで、持続的な成長と地域社会の発展に貢献していきたいと考えている。