年頭所感

オールフロントでお客様の信頼に応える

2017/01/16 09:00

週刊BCN 2017年01月16日vol.1661掲載

 街をみると明るいムードで賑わっている。消費意欲は旺盛だ。景気は“正常”な状態にあり、堅調に推移している。決して悪いとは感じていない。

大塚裕司
社長

 ところが、多くの企業は今、IT投資を抑えている。意欲はあるが、投資に対して慎重に考えているようだ。昨年は米大統領選挙や英国のEU離脱など、“まさか”という事態が多かった。先行きの不安から、IT投資に関しては様子見を決め込んだのではないか。当社の業績は決して悪くないが、経済状況を考慮すると、少し物足りなさを感じている。

 IT投資を先延ばしする兆しが見え始めたのは、昨年の4月頃。この状況を打破するために、本部主導の指示を現場に出したが、結果的に指示待ちの状況をつくってしまった。当社の強みは現場力にある。指示待ちではなく、自ら判断し行動してこそ、現場力が生きる。そのためには社員一人ひとりが、地区の社長であるという意識が必要だ。経営者目線で質の高い仕事をこなすことが自信となり、現場に勢いが出てくる。今年も、この「原点回帰」と「現場主導」を目標とし、継続して強化していきたい。

 海外の情勢を不安視する声はあるが、国内での影響は想定の範囲内に収まるのではないか。楽観視はしていないが、現場力で乗り越えられると考えている。大切なのは“お客様の困ったを解決”し、信頼に応えるということ。そのためにも、社員一人ひとりが地区の社長というオールフロントの体制をもう一段上に上げて取り組んでいく。
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外部リンク

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