年頭所感

この国の未来を、IoTで変えていく

2017/01/09 09:00

週刊BCN 2017年01月09日vol.1660掲載

 当社は、組み込みソフト系と業務アプリケーション系の大きく二つの事業の柱をもっているが、IoTを巡るニーズの大きさを考えると、この分野が“三つめの事業の柱”になるとの手応えを強く感じている。

多田 尚二
社長

 幸いにもIoT領域は業界に先駆けて取り組んできたことから、IoT案件の引き合いや受注が相次いでいる。医療機器の保守サービスで、機器にセンサを取り付けて動作状態を監視するIoTプラットフォームとして、当社の「Toami」が採用されたり、米国のスタートアップ企業と協業して、カメラ映像やセンサの情報から歩行者や自動車の往来を検知・計数したりするサービスを立ち上げたりと、動きが活発化している。

 IoTと密接に関連するAI関連の商談も活発で、例えばトンネル掘削の強度判定で欠かすことのできない岩盤調査で、岩盤の画像をディープラーニング(深層学習)で自動評価する仕組みも開発している。このディープラーニングのエンジンにはGoogleによって開発されたTensorFlow(テンソルフロー)を組み込んでいる。

 当社は、IoTのセンサデバイスから、Toamiのようなプラットフォーム、さらにはAIを駆使した分析サービス/アプリケーションまで、IoTが関わる各レイヤのほぼすべてを網羅している点が高く評価されている。こうしたことから、2017年のキーワードは「この国の未来を、IoTで変えていく」とした。当社はSIerなので、ユーザー企業はもとより、デバイスメーカーや通信キャリア、国内外のすぐれた技術をもったITベンダーと臨機応変に協業し、産業の活性化に貢献していきたい。
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外部リンク

日本システムウエア=http://www.nsw.co.jp/