持ち株会社のMCEAホールディングス傘下に、1社新しい会社が加わった。個人情報保護に関する人材育成などを手がけるPS-Providerで、2016年5月に事業部門を独立会社にした。これによってグループ事業会社は、個人事業主で構成するPE-BANK、SIerのアスノシステム、コンサルティング会社の流通戦略総合研究所の計4社体制となる。事業会社が増えたこともあって、2017年のキーワードは「多様性、若さ、堅実さ」としたい。
齋藤光仁
社長
まず「多様性」は、当社グループにとって特別な意味がある。中核事業会社のPE-BANKは、2000人余りの腕に自信のある個人事業主からなる技術者集団で、1989年の旧首都圏コンピュータ技術者協同組合の設立以来、個性豊かなIT技術者を支援する活動を続けている。技術者の福利厚生面でのサポートはもちろん、技術セミナーや交流会などを積極的に開催。昨今、国も「働き方改革」を推進しているが、PE-BANKでは、老若男女区別なく個人事業主の多様な働き方を支援してきた。
「若さ」は、新しい人、とくに若手に私たちの情報サービス業界を選んでもらいたいという願いを表した。若い人たちに選んでもらえない業界は、いずれ衰退してしまう。いきなり個人事業主になるのはハードルが高いのなら、アスノシステムなど当社の他の事業会社で経験を積んでもらってもいい。そして技術に裏付けられた「堅実さ」によって、顧客との信頼関係をより深め、顧客のニーズに応えていきたい。