前年に引き続き、「『動く』innovate」をキーワードに掲げる。今後も、新たなIT技術にチャレンジすることに加え、「顧客ニーズ」の変化をいち早く察知するための積極的な「動き」を推進していくという想いを込めている。
安藤文男
社長
『動く』innovateを実現するために新しい取り組みとして、社員の発想力の底上げや新規事業への関心を喚起するワークショップを開催しているほか、アイデア応募の活性化やイノベーティブスタッフの発掘を進めている。実際に社員の発想力やアイデアを生かして、メールを取り扱うために必要なコンテンツをパッケージ化した、標的型メール訓練クラウドサービス「メル訓クラウド」の開発を実現した。標的型攻撃への対策にニーズが高まっていることから、このサービスは最近になって順調にユーザー企業を増やしている。また、大学など教育機関向けに提供している「インターネット出願サービス」が、学校側の作業負荷軽減やコスト削減などを実現、受験生にとっても手軽に出願できて利便性の向上につながるという点で好評だ。
このような取り組みで、各部門において次期成長事業を中期的に創出することを模索していく。国内IT市場全体が安定期を迎えているなか、新しいことを行っていかなければ成長することはないだろう。社員全員が高い意識をもってチャレンジしていくことが重要になってくる。これらによって、増収増益を目指す。