ビジネス環境の変化、テクノロジーの進化によって、従来の事業構造のままではお客様の役に立てなくなりつつある。そうした意味では、当社も一度取り壊して、お客様とともに新たに一からつくり直すフェーズにきている。そこでお客様と終生のパートナーとしてともに成長していくという思いを込めて、今年のキーワードを「お客様と伴に」とした。
内田和弘
社長
2016年度(17年3月期)からの中期経営計画においては、「カテゴリートップの具現!」というビジョンを掲げている。従来型のSIビジネスから転換し、特定の分野において当社ならではの強みを発揮することを目指すものだ。昨年を振り返ると、HULFT事業では「HULFT IoT」のリリースによって新たなマーケット開拓の可能性が広がったほか、海外では新たに北米・シリコンバレーに拠点を設立した。流通・ITソリューション事業では、「HULFT」「DataSpider」の“つなぐ”強みを生かして、経費精算の「Concur」やBIツールの「Tableau」と連携した新たな製品・サービスを提供し、いくつか案件も取れ始めた。カード事業では、現行の案件に集中しつつも、システムのカットオーバー後を見据え、新たなテクノロジーの活用検討を進めている。
また、新たな事業を発掘するための組織として「テクノベーションセンター」を立ち上げた。IoTやAIなどの最先端の技術を用いたPoCを始めており、新サービスとして企画しているものも出てきている。今年はビジョンの実現に向けて、フルスロットルで走る一年にしたい。