年頭所感

再成長に向けた飛躍の年

2017/01/09 09:00

週刊BCN 2017年01月09日vol.1660掲載

 2016年は、新しい中期計画のスタートの年だった。業績面では、企業のICT投資や海外事業などが堅調に推移した一方で、通信事業者の設備投資減少や、ここ数年間大きく盛り上がっていた消防・救急無線デジタル化の完了などの影響もあり、大変厳しい一年であった。

和田雅夫
社長

 中期成長に向けては、16年を「足場固めの年」と位置づけ、事業力強化に向けた手を打ってきた。セキュリティ事業強化のためセキュリティオペレーションセンターをリニューアルしたほか、IoT事業の拡大に向け「sDOC埼玉センター」を設立、関連デバイスの技術サービス体制を強化した。また、4月にはミャンマーに、ICTインフラの構築などを行う合弁会社をに設立。想定を超える順調なスタートを切っている。

 17年は、このような足場固めの成果を、再成長へとつなげる年である。次世代放送(4K/8K)に向けたCATVの光化や、防災分野をはじめとする公共入札拡大、インバウンドサービスの活発化などの事業機会が期待される。07年から提案している働き方改革ソリューション「EmpoweredOffice」事業は、昨年当社のオフィス見学者が累計3万人を突破したが、政府の目指す方向や社会のニーズが追い風となっている。当社の働き方改革の実践を進化させ、提案力を強化していく。原価改革やSG&A効率化など、事業構造のさらなる強化に向けた努力を継続していくことに加え、昨年受注した太陽光発電所建設プロジェクトを着実に遂行し、再成長を加速させていく。
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外部リンク

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