年頭所感

新たなる展開

2017/01/02 09:00

週刊BCN 2017年01月02日vol.1659掲載

 金融機関や小売業のお客様は激しい競争にさらされ、収益の確保に苦労されている。その分、ITを使ったビジネス創出への取り組みは真剣で、当社がお役に立てる場面も多いと考えている。

東川 清
社長

 直近では、クレジットカードのICチップ搭載義務化を見込んだ、マルチ決済端末と決済クラウド「iRITSpay」を発売した。クレジットカードを発行する地方銀行や、百貨店などでの導入を想定している。銀行は自行が開拓した地場のカード加盟店から手数料収入を得られるだけでなく、集約した決済情報をビッグデータとして分析し、融資先拡大などビジネスに活用できる。

 決済機能部分はクラウドサービスとして提供するので、POSシステムの改修を最小限に抑えられるなど、加盟店のメリットも大きい。地方経済活性化にも貢献できるソリューションとして、今年は販売にとくに力を入れたい。

 コンタクトセンターやバックオフィスの業務でアプリケーションやデータを自動連携させるリアルタイムソリューション(RTS)や、事務処理を自動化するロボティックプロセスオートメーション(RPA)は、当初想定より市場の立ち上げが遅れたが、今まさに多数の引き合いをいただいており、今後加速度的に伸びると確信している。また、2014年にアイ・シー・アールの子会社化で強化した自治体からの業務受託(BPO)も戦略通りに受注を増やしている。今年は、昨年までに揃えてきたソリューションの提供を一段加速する、新たなる展開の年としたい。
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外部リンク

アイティフォー=http://www.itfor.co.jp/