視点

自治体セキュリティ強靭性向上モデル

2016/05/12 16:41

週刊BCN 2016年05月09日vol.1627掲載

 情報システムのセキュリティソリューション市場が賑わいをみせている。きっかけは、総務省が自治体情報セキュリティの抜本的強化対策として「自治体情報システム強靭性向上モデル」を提示し、実現するための予算編成を行ったことにある。知己の間からは、「“統合”への流れが主流であったものが、突然“分割”の流れへと変わってしまった」という嘆きの声も聞こえてくる。業務生産性の向上を図るという視点に立てば、今回の情報システムの分割への流れは真逆の方向であると懸念される方もおられるだろう。また、情報システム全体をモノリシックな包括的ネットワーク体系としてまとめた方が、セキュリティ対策上望ましいと考える方も少なくないだろう。だが、私は、総務省が提示した分割という方向性を支持する。

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