中堅中小企業のための業務ソフトパッケージを、全国の数多くのパートナーさんとともにお客様にお届けし、業務を支援するという当社のミッションは変わらないが、テクノロジーの進化や環境の変化により、提供する商品の質は変わってきた。

　2015年は、マイナンバー制度を背景に「マイナンバー収集・保管サービス」を開始するなど、既存の基幹業務システムでカバーしきれない業務を支援するためのサービスをクラウドで提供し始めた。すでにユーザーは1万社、100万人という規模になっており、クラウドの世界でも合理的なパートナーシップが確立できたといえる。“もう一つの奉行シリーズ”ともいうべき新たな柱に育てるべく、次の時代に向けた大きな一歩を踏み出したと自負している。

　また、主力の奉行シリーズのクラウド対応版もリリースし、クラウドへの流れがいよいよ本格化していることをあらためて感じた1年でもあった。モバイル端末を含め、マルチデバイスでの業務アプリケーション利用ニーズも高まっている。

　16年は、こうした変化を踏まえ、コンテンツをさらに充実させていく年と位置づけている。企業内のさまざまなデータを集約、活用して、IoTがオフィスのなかにも広がっていくことで、業務プロセスやビジネススタイルはどんどん変わっていく。OBCとしても、世の中の動き、ビジネスマーケットの変化を注視して、具体的な商材づくりを進めていく方針だ。