年頭所感

【2016年 年頭所感】 NECネッツエスアイ

2016/01/21 20:40

週刊BCN 2016年01月18日vol.1612掲載

和田雅夫 社長
 昨年10月、MVNOとして回線サービス事業に進出した。ねらいは法人向けIoTビジネスにある。機器の調達からSI、保守・運用までを提供できる当社の強みに、新たに回線を加えることで、IoTにかかわるすべてのサービスを一括して提供できる体制を整えた。用途・目的に合わせて効率的な料金で利用いただけるほか、閉域網による高いセキュリティの確保など、サービス内容にも特徴をもたせている。

 女性の活躍促進や介護ニーズの高まりといった社会的課題解決のため、従来進めてきた働き方改革の「EmpoweredOffice」をさらに進化させる。オフィスでの働き方のみならず、拠点間、外出先、在宅勤務など、ワークスタイル改革を点から面へと発展させ、ビジネス領域の拡大を図る。プロジェクションマッピング技術を用い、あたかも離れた拠点が隣にあるかのようなコミュニケーションを実現する「SmoothSpace」などをすでに提供しており、金融機関で無人店舗の実証実験を行うなど、新しい働き方の創生に取り組んでいる。

 2016年度からの次期中期経営計画期間には、4K/8K放送、国土強靭化、東京五輪・パラリンピックなど成長への寄与が期待されるさまざまなテーマがあるが、今年に関していえば、消防無線デジタル化の一巡や通信事業者の投資抑制などもあり、売上面ではこれまでのような大きな成長は期待できない。しかし、当社としてはこれを一層の効率化を進める好機と捉え、収益性を追求する。今年は次期成長をより力強いものとするための土台の年とする。
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外部リンク

NECネッツエスアイ=http://www.nesic.co.jp/