年頭所感

【2016年 年頭所感】 日本オフィス・システム

2016/01/21 20:40

週刊BCN 2016年01月18日vol.1612掲載

尾嶋直哉 社長
 IT投資の目的は、新しい事業の展開かコスト削減のどちらかに大別される。このうち後者のITは近年、パッケージやSaaSの導入ですませる例が増えている。カスタマイズに時間をかけるより、世の中にあるいいものを採り入れ、早く立ち上げたほうがいいと考える企業が多くなっているのではないか。SIerにとって、今後の利益の源泉となるのは前者、つまりお金を生む領域のためのITだ。このためには、営業担当者だけでなく、技術者もビジネスの感覚を磨く必要があると考えており、顧客が困っていることを一つでも解決できる提案力を身につけるよう、社内でも話をしている。

 クラウドは単体では差がつけにくい商材だが、IBMのPaaS基盤「Bluemix」には注目している。アプリケーションを構築するために必要な環境やAPIが揃っており、「Watson」などの先端技術もすぐに利用できる。開発者は付加価値部分だけを考えればいいという点で共通することから、Bluemixは“ウェブ上の「AS/400」”だと私は考えている。また、SoftLayerを基盤とした仮想デスクトップサービスを「DaaSLAYER」の名称で提供を開始した。SoftLayerのもつグローバルの高速ネットワークが評価され、海外の拠点や協力会社で使用するデスクトップ環境として引き合いが寄せられている。

 当社は昨年、兼松エレクトロニクス(KEL)の完全子会社となり連携が強化された。お客様、パートナー、KELグループがともに新たなビジネスを創る世界を目指し、今年のスローガンは「協創」とする。
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外部リンク

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