年頭所感

【2016年 年頭所感】 日本電子計算

2016/01/21 20:40

週刊BCN 2016年01月18日vol.1612掲載

山田英司 社長
 私は2015年6月、社長に就任した。12年に当社はNTTデータグループの一員となったが、このM&Aの責任者が私だった。これは両社がシナジーを発揮できると考えてのことだが、就任して半年、その考えは間違っていなかったと再認識している。

 今後、金融分野でいえば銀行・証券の垣根となる、いわゆる銀証一体の領域が、ビジネスを拡大していくうえで重要なポイントになるとみている。銀行の勘定系システムを中心にノウハウのあるNTTデータと、証券で実績のある当社が一体となって推し進めやすいところだろう。実際に、金融一体課税対応のシステムについて、NTTデータと連携して30以上の地銀ユーザーを獲得するなどの成果を挙げることができた。両社の連携をもっと加速することで、今まで両社が攻めきれなかった分野や顧客層についても受注できると期待している。

 また、新たなトレンドである「FinTech」に注目している。もともと金融とITは親和性が高い。以前から金融業のビジネスにITが活用されてきているし、当社でも金融業を支援するサービスを提供している。FinTechというトレンドによって、ビジネスの可能性が大きく広がっていくだろう。

 市場はしばらく底堅い状況が続くが、当社としては20年へ向けて、連結売上400億円、営業利益率5%を目指していく。16年度(17年3月期)からは、新しい中期経営計画も始まる。20年へ向けた一里塚として、18年には380億円までもっていきたい。
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外部リンク

日本電子計算=http://www.jip.co.jp/