年頭所感

【2016年 年頭所感】 富士ゼロックス

2016/01/21 20:40

週刊BCN 2016年01月18日vol.1612掲載

栗原 博 社長
 2015年6月に社長に就任して以来、あらためて全社の状況の把握に努めてきた。営業の現場の意欲、執念や生産の現場の改善の意思など、それぞれの現場の力強さを感じ、手応えを得た。

 近年、ソリューション・サービスの売上比率向上を目標に掲げてきたが、顧客側からみた当社への期待は、複合機の販売よりも、業務プロセスをどう改善してくれるかにある。そのニーズに応える結果としてソリューション・サービスが伸びているに過ぎない。だからこそ、お客様を知っているかどうか、知り抜いているかどうかがポイントになる。これをさらに追求していきたい。まずは挑戦あるのみだ。

 SMB向けのビジネスも、全国に販売網をもつディーラーの開拓ができてきており、伸長している。文書管理系の業務アプリケーションなどで、ハードウェアやデバイスをこれまで扱いいただいているわけではない新規のお客様も増えている。紙を前提に成り立っていた業務プロセスを電子化するための投資などは比較的少額ですむので、商材を「売り込む」のではなく、業務改善の「体験」に投資していただけるような取り組みをしていかなければならないと考えている。

 また、医療分野の地域連携なども当社が力を発揮できる分野だ。医療機関や行政、社会福祉法人などのステークホルダーは一体のようで一体ではないが、当社の販売会社は地域密着で彼らと密接な関係を構築しており、それぞれをつなぐことができる。これにより地方創生に貢献するという考え方が、現場から発生してきている。
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外部リンク

富士ゼロックス=http://www.fujixerox.co.jp/