年頭所感

【2016年 年頭所感】 大塚商会

2016/01/21 20:40

週刊BCN 2016年01月18日vol.1612掲載

大塚裕司 社長
 増収増益を果たし、従業員一人あたりの売り上げも順調に伸びているが、まだまだもの足りない。2015年の初めには、積極的にIT投資が行われると期待させるムードがあった。14年はWindows XPサポート終了と消費増税の駆け込み需要という特需後の反動が大きかったものの、後半に力強く回復していたからだ。それゆえ、もの足りない。まだ伸びしろは十分にある。

 多くの企業が好景気の波に乗り、株式市場も盛り上がっている。IT投資には絶好のタイミングのはずだが、企業は慎重な姿勢を崩していない。国内の経済が好調でも、昨年の上海株暴落時には国内にも少なからぬ影響があったことから、海外動向を警戒している部分があるのかもしれない。とはいえ、必要とあらばITに投資をするはず。多くの企業が魅力的な提案を待っているのではないか。もっと、顧客の心に刺さるソリューションを提案していく必要があるだろう。

 いよいよマイナンバー制度の運用が始まった。当社は、マイナンバー関連の業務プロセスを網羅した「らくらくマイナンバー対応システム」を提供していて、そのなかの保管・利用プロセスを担う「機密情報自動付与システム」では特許も取得している。マイナンバーは企業にとって負担でしかないが、視点を変えれば新たな情報基盤とすることができる。そこをしっかり訴求していきたい。

 会社は成長を続けなければ停滞する。坂道を自転車で駆けのぼるような辛さはあるが、今後も増収増益で成長していく。
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外部リンク

大塚商会=http://www.otsuka-shokai.co.jp/