年頭所感

【2016年 年頭所感】 豆蔵ホールディングス

2016/01/14 20:40

週刊BCN 2016年01月11日vol.1611掲載

荻原紀男 社長
 電子部品とソフトウェアやサービスを統合していくのが“IoT”だとすれば、2016年の当社グループのキーワードは、「IoTで世界に勝つ」だ。自動車をはじめとする輸送機械向けエンジニアリングサービスや、車載向け組み込みソフト開発、半導体技術サービスなど、当社はIoT領域に強みをもつグループ会社が多い。

 輸送機械向けエンジニアリングサービスに強いジークホールディングス(ジークHD)は、15年3月に従来の持ち分法適用会社から当社連結会社に加わってくれたことなどが後押しとなり、今年度(16年3月期)連結売上高は、前年度比56.5%増、過去最高の200億円に達する見通しである。

 ジークHDはシンガポールに株式上場している。また、事業会社の豆蔵は、SCSKなどと組んで、国内で初めて自動車の制御用ベーシックソフト(OS)「AUTOSAR」の製品化を成し遂げた。半導体技術サービスのジェイエムテクノロジーは、国内だけにとどまらず、ASEAN最大国のインドネシアにも進出しており、ASEAN市場とのパイプづくりも着々と進む。

 とりわけ、自動車はスマートフォンと並ぶIoTの要といわれており、このIoT領域の商材やサービスを拡大させるとともに、世界でも競争力を発揮できる体制を整える。テクノロジーは商慣習や言語、文化の影響が少なく、逆の見方をすれば世界で勝たなければ、国内でも勝てない。16年は「IoTで世界に勝つ」を実践していく年にする。
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外部リンク

豆蔵ホールディングス=http://www.mamezou-hd.com/