当社は創立40周年を迎えたことを期に、2015年4月、ブランドコンセプトを一新した。「Grow Together for Making the Future」と掲げた新たなステートメントには、お客様のよりよきパートナーとして成長し、お客様の未来をともに創り続けるという思いを込めている。全社員でこの思いを共有し、行動に移していきたい。

　15年を振り返ると、パッケージビジネスが大変好調だ。大学向けでは6割近くのシェアをもっており、大きく事業に貢献している。最近では、製造現場における機器や部品などの保守メンテナンス系のパッケージが伸びてきている。また、4月には、自社パッケージソフトウェアの開発拠点として、熊本県荒尾市に「九州開発センター」を開設した。開発の作業量が大きくなってきたところをここに任せることで、当初想定していた以上の効果があらわれている。今後は、SI案件の開発拠点としても整備を進めていくつもりだ。

　そして16年は、SIやパッケージなどの事業拡大を目指すとともに、とくに昨年に引き続いてクラウドビジネスに注力していく方針だ。すべての部門で製品のクラウド対応や、クラウドを起点とした顧客への提案活動を推進しており、ビジネス全体としてクラウドの比率が着実に伸びてきている。16年度（17年3月期）には一つの柱となるようにしたい。そこで16年のキーワードは、「進取果敢」とした。各事業、各市場で積極的に挑戦し続け、ビジネスの成約と利益の拡大を目指す。