年頭所感

【2016年 年頭所感】 理経

2016/01/14 20:40

週刊BCN 2016年01月11日vol.1611掲載

黒田哲夫 社長
 創業から60年の歴史のなかで積み重ねてきた技術と製品から、システムソリューション事業、ネットワークソリューション事業、電子部品および機器事業という三つの事業を柱として確立している。取り扱う製品の多くを輸入に頼っているため、円安の影響はあるが、得意分野をもっていることで成長を維持できている。

 三本柱に加え、新たな柱とするべく、防災関連(情報伝達)事業に取り組んでいる。現在は防災関連に関心の高い沖縄の自治体向けに提案活動をしていて、体制を強化するために、昨年は新たに営業所を開設した。いくつかの自治体では実証実験が行われ、予算化が進んだこともあり、案件獲得がみえてきた。

 時代の変化は早い。防災関連事業で落ち着くのではなく、さらなる次の一手が必要との考えから、昨年の4月に全社横断型の組織として「企画戦略室」を立ち上げた。全社横断型であるため、新しい商品に対する現場の対応が早くなってきたと実感している。企画戦略室の最大のテーマは、IoTやAI、ビッグデータ。なかでもIoTに関しては、盛り上がりのムードを感じている。当社の顧客企業だけでなく、機器などの仕入れ先からも「IoTに向けた体制を整えてほしい」という要望をいただくようになった。幸いなことに、当社の三本柱はIoTとの親和性が高く、いい事業環境にいると考えている。

 ここ1~2年は、次の柱の発掘に注力してきた。今年は、これらを「稼げる柱」に育てる年にしたい。
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外部リンク

理経=http://www.rikei.co.jp/