年頭所感

【2016年 年頭所感】 内田洋行

2016/01/14 20:40

週刊BCN 2016年01月11日vol.1611掲載

大久保 昇 社長
 干支でいえば、2016年は丙申(ひのえさる)。樹木の成長でたとえると、かたちが明らかになって、果実が成熟していき、固まっていく年ということ。15年で芽が出始めたことを一気に成長させる年でもある。

 当社の強みを考えた際、教育・公共分野が挙げられる。教育現場では、生徒一人ひとりに1台のPCやタブレット端末をもたせて授業を行う教育が本格的に進んでいるほか、教員の業務効率化に向けたIT化も進みつつある。また、公共では20年の東京五輪開催に向けてインフラ整備に取り組み始めており、なかにはビッグデータを使ったサービスなどに取り組もうとする動きも出てきつつある。このような状況を踏まえて、これまでの強みを生かしてビジネスの拡大を図っていく。

 また、15年に引き続き、東京五輪開催の2年後を見据えてビジネスを手がけていかなければならないと考えている。22年は、第一次ベビーブーム世代が75歳前後となり、少子高齢化という日本の課題が顕著にあらわれる。労働力の低下によって、IT業界でさらに懸念材料になるのが人材不足だ。そのため、日本だけに捉われず、海外も視野に入れて優秀な人材を確保するといった取り組みを進めていかなければならない。これは、IT業界だけの問題にとどまらず、日本社会全体の生産性を向上させることにもつながっていくだろう。今から基盤を固めていく。
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外部リンク

内田洋行=http://www.uchida.co.jp/