2014年12月に、東京証券取引所市場第一部に市場変更した。前期（2014年3月期）に売上高100億円を達成し、クラウド業務ソフト「PCAクラウド」の売り上げが全売上高の10％を超えたことで、次のステップに踏み出す強固な基盤ができたと判断した。ソフト会社は人が財産。東証一部上場によって人材確保が間違いなくしやすくなる。2015年は、さらなる成長に向けた確かな一歩を踏み出す年にしたい。

　PCAクラウドには、もちろん一層注力する。2014年秋にようやくすべてのラインアップがクラウド化し、体制は整った。すでにユーザー数は5000社を超えたが、来期（2016年3月期）には1万社を達成したい。

　また、クラウドと一体的に進めるのがモバイル対応だ。会計と販売管理については、PCAクラウドのユーザーにスマートデバイス用の無償アプリ「スマートデバイスオプション」を提供している。モバイルの便利さはクラウドの価値を高める。マルチデバイス化と製品対応の拡充を進めていく。

　さらに、今年4月には、当社が主導した会計・ERPソフトのグローバル・アライアンス・グループ「ALAE（アーレイ）」が動き出す。海外に進出する日本企業に対して、現地のALAE加盟企業が提供する会計・ERPソフトの導入を支援するとともに、「PCA会計X」とのデータ連携の仕組みも用意しているため、安価に業績管理の一元化を実現することができる。グローバル市場でお客様をサポートすることも、2015年の重要テーマとして掲げたい。